F35AライトニングII 韓国空軍が導入したF35Aの初号機。米アリゾナ州のルーク空軍基地を出発し、ハワイなどを経由して韓国中部の清州基地に到着した日に撮影されたもので、コックピットの中には誇らしげに国旗が広げられている。韓国は2013年にF4EファントムIIの後継となる新型戦闘機としてF35Aを選定し、40機を導入することを決めた。ただ、米国は韓国国内での機体組み立てや検査等を認めず、米ロッキード・マーティン社で製造した完成機を輸入することになった。18年3月には韓国空軍向けの初号機がロールアウトし、その後、韓国空軍のパイロットが米国で操縦訓練を実施していた。 19年3月以降、米国で製造された機体が順次到着し、韓国空軍では戦力化を進めている。北朝鮮は韓国が最新鋭ステルス戦闘機を保有したことに神経をとがらせており、19年7月にはF35A導入を「朝鮮半島情勢を追い込む危険千万な行為」と非難する談話を発表した。一方、韓国メディアは政府がF35Aの追加調達や短距離離陸垂直着陸(STOVL)型F35Bの導入を検討していると報じており、韓国にとってF35が朝鮮半島での軍事的優位を維持するために必要な装備であることは間違いない。(2019年03月29日) 【EPA時事】

韓国の空軍力