【2023年】時事通信社が選ぶ10大ニュース特集
【国内1位】裏金疑惑、岸田政権を直撃 自民党最大派閥・安倍派が政治資金パーティー収入の一部を所属議員に還流させて裏金化していた疑惑が浮上し、岸田文雄首相(党総裁)は12月の臨時国会の閉会直後に、松野博一官房長官ら同派所属の閣僚4人と副大臣5人を全員交代させるなどの人事に踏み切った。事実上の更迭で、内閣支持率の下落に歯止めがかからない中、首相の政権基盤は深刻な打撃を受けた。 発端は、党内5派閥が1回20万円超のパーティー券の購入者について、氏名などの公表を怠ったとする大学教授の告発。東京地検特捜部が政治資金規正法違反容疑で捜査している。ただ、パーティー収入を政治資金収支報告書に過少記載した疑いは、首相が率いてきた岸田派や、二階派にも波及するなど、底なしの様相を呈しつつある。 写真は、記者会見で厳しい表情を見せる岸田文雄首相=12月13日午後、首相官邸 【時事通信社】