【2023年】時事通信社が選ぶ10大ニュース特集 (15/20)
【国内8位】首相遊説中に爆発物 和歌山市の雑賀崎漁港で4月15日、衆院補欠選挙の応援のため遊説に訪れていた岸田文雄首相に、聴衆の中にいた男が爆発物を投げ付けた。爆発音とともに白煙が上がり、首相は避難して無事だったが、警察官ら2人が軽傷を負った。和歌山県警は現場で取り押さえた無職木村隆二容疑者を威力業務妨害容疑で現行犯逮捕した。同容疑者は取り調べに一貫して黙秘を続けた。 爆発物は、黒色火薬を詰めた鉄パイプの両端をキャップで密閉し、導火線を接続した「鉄パイプ爆弾」で、木村容疑者が自宅などで製造したとみられる。県警は高い殺傷能力があったと判断し、鑑定留置後の9月6日、殺人未遂や爆発物取締罰則違反(爆発物使用)、選挙演説を妨害したとする公選法違反などの罪で木村容疑者を起訴した。 写真は、岸田文雄首相の遊説中に爆発物が投げ込まれる事件が起きた雑賀崎漁港=4月16日、和歌山市 【時事通信社】