宇宙の神秘 コズミックフォト (44/218)

約38億光年離れた所で発生した観測史上最も明るい「超新星爆発」の研究成果を北京大や米オハイオ州立大などの国際チームが15日付の米科学誌サイエンスに発表した。太陽と比較すると、約5700億倍も明るかったが、巨星が寿命を迎えて起きる通常の超新星爆発とは発生メカニズムが異なり、謎だという。 この「超新星爆発」は昨年6月、「超新星全天自動サーベイ(ASAS−SN=アサシン)」プロジェクトの自動検出望遠鏡によって見つかり、その後、南アフリカの大型望遠鏡などで詳細な観測が行われた。研究チームによると、この「超新星爆発」が起きた銀河を今後、ハッブル宇宙望遠鏡で観測すれば、謎の解明が進むと期待される。超新星爆発ではなく、銀河の中心にある大質量のブラックホールが関係して起きた現象の可能性もあるという。写真[米サイエンス誌、ウェイン・ロージング氏提供] 【時事通信社】