2019.11.18 スポーツ

【大相撲】珍しい決まり手 (108/126)

つま取り 大相撲春場所6日目、曙(奥)は土佐ノ海をつま取りで下す=2000年3月17日、大阪府立体育会館【時事通信社】 【解説】横に回って体勢が泳いだ相手の爪先を取り、後ろに引き上げて前のめりに倒す。 小兵に向いているとされるこの珍手を、身長2メートルを超える横綱曙が決めた。2000年春場所6日目。小結土佐ノ海に回り込まれ、前かがみになった低い姿勢から左足をつかんで逆転し、「足を取ったような…。あんまり分からなかった」。本来は相手を泳がせてから使う技で、狙ったわけではなかった。 曙はつま取りを知らなかったが、自身を「技のデパート・ハワイ支店」と評してご機嫌だった。幕内で出たのはこの取組しかなく、十両では1967年秋場所で扇山が決めたのが最後となっている。2001年初場所から決まり手が追加され、足首をつかめば小づま取り、爪先を取ればつま取りと細分化された。