2019.11.18 スポーツ

【大相撲】珍しい決まり手 (20/126)

内無双 大相撲初場所14日目、琴奨菊(左)を内無双で下した白鵬=2014年1月25日、東京・両国国技館【時事通信社】 【解説】相手の太ももから膝の辺りを内側から手で払い上げ、同時に体のひねりも加えながら倒す。 2000年九州場所14日目。西前頭9枚目で優勝争いに絡んでいた琴光喜が、大関雅山を鮮やかに転がした。突っ張りを受けても動じず、右を差してつかまえると左からの内無双で仕留めた。「狙っていたわけではないが、今だと思った。体で感じることができた」と振り返った。 この場所で三賞を総なめした琴光喜は大関まで昇進したが、たびたび内無双を見せた。元小結舞の海も得意とし、大きな相手を手玉に取った。 相手をけん制するために使うことが多く、決まり手にはなりにくい面がある。幕内では白鵬が鶴竜、琴奨菊を仕留め、15年初場所11日目に栃ノ心が逸ノ城に決めたのを最後に出ていない。