2019.11.18 スポーツ

【大相撲】珍しい決まり手 (21/126)

呼び戻し 大相撲秋場所8日目、白鵬(右)は呼び戻しで宝富士を下す=2013年9月22日、東京・両国国技館【時事通信社】 【解説】四つに組んだ状態で相手を自分の下手側に呼び込む。その反動を利用しつつ、差し手を返して突き付けながら豪快に倒す。 2013年秋場所8日目、白鵬は初めて呼び戻しを決め、「やっと出ましたね」と興奮気味に振り返った。左上手投げを仕掛けるしぐさで宝富士の重心をずらすと、右のかいなをタイミング良く突き付けるようにして土俵にひっくり返した。 「土俵の鬼」横綱初代若乃花の得意技として知られ、ファンだと公言する白鵬には納得の一番。花相撲でもたびたび繰り出している。 明治から大正にかけて活躍した横綱太刀山も武器にし、「仏壇返し」という通称がある。めったに出ない大技で、白鵬の前に幕内で決めたのは1997年春場所の貴乃花にまでさかのぼる。