2019.11.18 スポーツ

【大相撲】珍しい決まり手 (14/126)

すそ取り 大相撲九州場所3日目、碧山(右)をすそ取りで下す日馬富士。碧山の巨体を突き起こし、いなされても構わず前へ。軍配はいったん相手に上がったが、その右かかとが先に出ており、差し違えで逆転勝ちした=2015年11月10日、福岡国際センター【時事通信社】 【解説】投げをこらえながら、片方の手で相手の足首を外側から取って倒す。足首が着物のすその位置に当たることに由来している。 2010年秋場所2日目に、大関日馬富士が豊真将をあおむけにした。いなされて体勢が崩れながらも足を送って出て、土俵際で回ろうとした相手の左足をつかんで豪快にはね上げた。幕内で8年ぶりとなった珍手を、「流れの中で出た。やろうと思ってできるものではない」と振り返った。 日馬富士は横綱昇進後も13年九州場所4日目の豊ノ島戦、15年九州場所3日目の碧山戦で決め、十両以上ではこれが最後。技巧派力士が見せることが多い技は、低い体勢で耐えられる下半身があってこそ。日馬富士は「足首を取れば、どんなに重い相手でも簡単に足が上がる」と話していた。