2019.11.18 スポーツ

【大相撲】珍しい決まり手 (11/126)

ちょん掛け 大相撲春場所7日目、ちょん掛けで時津海(左)を下した安美錦。相手のかかとに自分のかかとをひっかけて、後方に倒した=2002年3月16日、大阪府立体育会館【時事通信社】 【解説】右足で仕掛ける場合、自分の爪先を相手の右かかとに掛けて手前に引き、上体を反らしながらひねり倒す。 多彩な技を駆使して「サーカス相撲」「土俵際の魔術師」などと称された栃赤城が1981年春場所8日目の蔵間戦で決めた。94年九州場所11日目には安芸乃島が寺尾戦で見せた。 ともに柔道経験者。安芸乃島は「反射神経は鈍い。偶然に決まっただけ」と謙そんしたが、小内刈りに通じる動きを、体が覚えていたのかもしれない。 母国モンゴルで柔道に親しんだ朝赤龍と時天空も繰り出した。朝赤龍は分が悪かった若の里に2010年夏場所、12年夏場所の2度決めたが、「危ない相撲だし、癖を直したい」。けがにつながりかねない技だと反省していた。 最近では2002年春場所で安美錦が決めている。