2021.05.18 その他

ガザ衝突 (350/363)

ヨルダン川西岸ナブルスの対イスラエル検問所で、イスラエル治安部隊(手前)とにらみ合うパレスチナ人=2018年5月15日【AFP=時事】 パレスチナ自治区ガザでは15日、米国が在イスラエル大使館をエルサレムに移転したことに反対する抗議デモが14日に続いて行われ、保健当局によれば15日の衝突で新たにパレスチナ人男性1人が死亡した。パレスチナ人にとって15日は、1948年のイスラエル建国で70万人以上が難民となって故郷を追われた「ナクバ(大惨事)」から70年の節目。米国とイスラエルへの憎悪が極度に高まっており、対立と混乱の拡大が懸念される。 パレスチナ全土で「怒りの日」と定められた14日には、自治区各地で抗議活動が暴徒化した。特にガザではイスラエル軍が実弾発砲で鎮圧を図り、子供や女性を含む60人が死亡。2014年のガザ戦闘以来、1日としては最大の犠牲者数となった。市民の間には「このまま戦争につながるのでは」という不安も高まっている。