2021.12.07 スポーツ

【大相撲】照ノ富士 (50/101)

日本相撲協会は27日午前、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月12日初日、愛知県体育館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、夏場所で初優勝した関脇照ノ富士(23)=本名ガントルガ・ガンエルデネ、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=の大関昇進を満場一致で決めた。 大関昇進を伝える相撲協会からの使者を東京都江東区の伊勢ケ浜部屋に迎えた照ノ富士は「謹んでお受けいたします。今後も心技体の充実に努め、さらに上を目指して精進いたします」と口上を述べ、横綱を狙って努力を重ねる決意を表明した。 相撲協会の北の湖理事長(元横綱)は「まだ23歳で、これからどう育っていくか楽しみ。気迫も十分ある。一番に懸ける思い切りのよさを出して、大関を守るのでなく、横綱に向けて気概を持って頑張ってほしい。豪快な相撲を取って墓穴を掘ることもあるが、うまさを加えていけばいい」と大きな期待を寄せた。 新大関誕生は昨年名古屋場所後の豪栄道以来で、平成生まれでは初めて。初土俵から所要25場所、新入幕から8場所での昇進は、年6場所制になった1958年以降では、ともに歴代3位のスピード出世。外国出身の大関は10人目で、モンゴルからは朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜に続き5人目。 照ノ富士は、新関脇だった春場所は千秋楽まで優勝を争って13勝を挙げ、夏場所は12勝で初優勝。東前頭2枚目だった初場所も含めた直近3場所で合計33勝に達した。 写真は、大関昇進の伝達式を終え、祝いのタイを持つ照ノ富士(中央)。左は師匠である元横綱旭富士の伊勢ケ浜親方(東京都江東区の伊勢ケ浜部屋)(2015年05月27日) 【時事通信社】