フィギュアスケートの全日本強化合宿で報道陣の質問に答える本田真凜=2019年7月15日、愛知県豊田市【時事通信社】 フィギュアスケート女子で復活を目指す本田真凜(17)=JAL=は模索が続いている。かつての世界ジュニア女王はシニアでもがき、昨季は全日本選手権で15位に沈んだ。出直しのシーズンへ「精神面があまり強くない。それは試合でしか変えられない」と悲壮な思いをにじませる。 米国に拠点を移して名コーチのラファエル・アルトゥニアン氏に師事した昨季は「練習と試合で気持ちの部分がすごく違う」と迷いがあった。もともとが華やかな人気スケーター。シニア3年目となる2019〜20年シーズンへ向けては、「お客さんの前で滑る機会を増やして自信を持てるようにしたい」と話す。 グランプリ・シリーズは中国杯のみの予定。前哨戦の国際大会に加えて「地方の大会にも出たい」と言う。メインコーチはアルトゥニアン氏のままだが、日本で多くの大会に出るために「拠点は(日本と米国で)半々くらい」と方針を変えた。 日本での練習は神戸のリンクや関大で行い、02年ソルトレークシティー五輪男子4位の本田武史氏に今年6月から指導を仰ぐ。ジャンプの方法論はアルトゥニアン氏と同じだというが、「同じ言語というのもあって、すごく分かりやすい」。 女子は難度の高いジャンプに挑む傾向が強まっており、本田氏から4回転に挑める可能性も示されている。跳ぶとしたら「トーループだと思う」と言いつつ、「今はジャンプの苦手意識が強い。それをまずは振り払う」と足元を固める。