全日本フィギュア女子ショートプログラム(SP)で演技する本田真凜=長野・ビッグハット【時事通信社】 女子の本田真凜(JAL)はSPを終えると感極まり、氷をそっと触るしぐさも見せた。前日に明らかにした右骨盤の痛みと闘いながら滑り切ったが、結果は最下位。「頑張って勝ち取った全日本。何もできなくても、最後まで滑る自分を見せたかった」。昨年に続いてフリーに進めなかった悔しさを押し殺し、大きな声援をくれたファンに感謝を口にした。 かつての世界ジュニア女王はシニア転向後に伸び悩んだ。節目の大学4年生。演技後は今後の競技生活についての質問が相次ぎ、明言は避けたものの「珍しく晴れやかな気持ち。スケートをしていたからこそ幸せなこともたくさんあった」と語った。(2023年12月22日)