女子100メートルバタフライで優勝し、笑顔を見せる池江璃花子=2021年4月4日、東京アクアティクスセンター【時事通信社】 競泳の東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権は4日、東京アクアティクスセンターで行われ、女子100メートルバタフライ決勝で白血病から復帰した池江璃花子選手(ルネサンス)が57秒77で3年ぶりの優勝を果たした。同400メートルメドレーリレーのバタフライの派遣標準記録を突破し、2016年リオデジャネイロ五輪に続いて2大会連続の五輪代表を決めた。 池江選手はリオ五輪に16歳で出場。その後も活躍を続けたが、19年2月に白血病と診断された。約10カ月の闘病生活を経て同年12月に退院。20年8月に約1年7カ月ぶりとなる大会に出場し、日本選手権が6大会目だった。 レース後、池江選手は涙ながらに「まさか100で優勝できると思っていなかった。順位が決まった時はすごくうれしかったし、言葉にできない。今すごく幸せ」と話した。復帰当初から最大の目標を24年パリ五輪に定めていたが、想定以上の早さでトップレベルに戻った。