ティエリー・ミュグレー氏死去　仏デザイナー、７３歳

【パリＡＦＰ＝時事】１９８０年代に一世を風靡（ふうび）したフランスのファッションデザイナー、ティエリー・ミュグレー氏が２３日、死去した。７３歳。フェイスブックの公式ページで発表された。（写真はティエリー・ミュグレー氏。カナダ・モントリオールで）
　広報担当者は、ミュグレー氏は「自然死」だったとしている。今週前半には新たなコラボレーションを発表する予定だったという。
　ミュグレー氏は米歌手のビヨンセさんやレディー・ガガさんに衣装を提供したことがある。また２０１９年には引退を撤回し、ファッションイベント「メット・ガラ」に出席するキム・カーダシアンさんのためにドレスをデザインした。
　１９４８年１２月、ストラスブールに生まれたミュグレー氏は、１９７４年に自身の名を冠したブランド「ティエリー・ミュグレー」を立ち上げた。
　同氏は女性の体形を強調し、賛美する服をデザインした。肩にはパッドを入れ、胸元は深く切り込み、ウエストを締め付け、ヒップを丸く見せた。
　人を楽しませることを旨とし、新作を華々しいショーで発表してきたミュグレー氏は、２１世紀のファッションショーの基礎をつくった。
　「ティエリー・ミュグレー」元最高経営責任者（ＣＥＯ）のディディエ・グランバック氏は「今日のファッションショーはミュグレーの発明を発展させたものだ」と語った。
　同氏はトランスジェンダーのモデルを支持し、自らのショーでもいち早く採用した。１９９０年代にはコニー・フレミングさんやテリ・トーイさんがランウェイを歩いた。
　ミュグレー氏の訃報を受け、過去にコラボレーションをしたスターから称賛の声が寄せられた。
　米歌手のダイアナ・ロスさんはツイッターにミュグレー氏とのツーショット写真を投稿。「人生の中で素晴らしい時だった」とつづり、死を惜しんだ。ビヨンセさんのウェブサイトにもミュグレー氏の写真が掲載され、「安らかに眠れ」とのメッセージが添えられた。【翻訳編集ＡＦＰＢＢＮｅｗｓ】

〔ＡＦＰ＝時事〕（2022/01/25-13:07）

French designer Thierry Mugler, who reigned over fashion in the 1980s, died on Sunday at the age of 73 of natural causes, according to his agent
Mugler's daring collections came to define the decade's power dressing, with his clothes noted for their structured and sophisticated silhouettes.
In later years, he dressed Beyonce and Lady Gaga -- and in 2019 came out of retirement to create Kim Kardashian's Met Gala look.
We are devastated to announce the passing of Mr Manfred Thierry Mugler on Sunday January 23rd 2022, said a post on the designer's official Facebook account.
The designer had been due to announce new collaborations early this week, his agent Jean-Baptiste Rougeot told AFP.
Born in Strasbourg in December 1948, he arrived in Paris aged 20 and created his own label Cafe de Paris in 1973, a year before founding Thierry Mugler.
A showman at heart, he organised spectacular public presentations of his creations, and was also celebrated for his Angel scent.