ワールドカップ(W杯)の女子1500メートルを制し、表彰台の中央に立つ高木美帆(日体大)。W杯女子1500メートルでの日本勢の優勝は19シーズンぶり。3日間の大会で、高木美は団体追い抜きを含めて計3勝、3位1回と抜群の活躍を演じた=2016年12月4日、カザフスタン・アスタナ【EPA=時事】 高木美帆は北海道・札内中学時代の2010年、バンクーバー五輪に出場。スピードスケートでは初の中学生五輪代表となった。同五輪では1000メートルで35位、1500メートルは23位と活躍できず、日本女子が銀メダルを獲得した団体追い抜きも3人のメンバー入りが果たせなかった。 その後、帯広南商高−日体大と進学。13年12月にイタリアのトレントで行われた冬季ユニバーシアードの1000メートルでは金メダルを獲得したが、五輪代表選考会では不調に終わり、14年のソチ五輪では代表を逃した。 15年2月の世界距離別選手権(オランダ・へーレンフェイン)の団体追い抜きに菊池彩花、実姉の高木菜那と臨み、決勝でオランダを破って団体追い抜きで日本初の金メダルを獲得した。16年12月、カザフスタン・アスタナでのワールドカップ(W杯)の1000メートルでW杯個人戦初勝利。翌日の1500メートルでも優勝を果たした。 1994年5月22日生まれ、164センチ。