スピードスケートのW杯女子団体追い抜きに世界記録で優勝し、表彰台で喜ぶ(左から)菊池、高木菜、高木美=カナダ・カルガリー【EPA=時事】 11月10日につくったばかりの世界記録を早々と塗り替えた日本チームに、満足している様子はなかった。 高地で気圧が低く、好記録が出やすいカルガリーの高速リンク。2分53秒88という数字にも高木美は「低地のリンクで(2分)55秒台を出していることを踏まえると、もうちょっといきたかったっていうのがある」と悔しさをにじませた。 前回の世界記録をつくったメンバーから高木姉妹が残り、佐藤に代わって菊池が入った。久々に団体追い抜きを滑った菊池は、終盤に2番手で走っていた際に先頭の高木美との動きが合わず離される。「待って」と声を上げ、ペースを落とさせてゴールを通過した。 今回のレースのために3人で練習したのは、この日の朝が最初だったという。高木菜は「もっと改善して、一緒に練習をする量を増やせばタイムは上がってくると3人で話した」。課題を残しながらも2位に3秒近い差をつけての快勝。平昌五輪までの2カ月で、まだ記録は伸びそうだ。(カルガリー時事)(2017年12月02日)