日中印がウクライナ停戦仲介を ロシア史研究者ら訴え
日本のロシア史研究者らが緊急声明を出し、ロシア軍のウクライナ侵攻について、首都キエフはロシア人の信仰上の聖地でもあるとし「戦争を直ちに終わらせなければならない」と訴えた。また「停戦交渉を仲介するのは(関係が深い)日本、中国、インドが望ましい」と述べ、日本政府に行動を呼び掛けた。
研究者は和田春樹・東大名誉教授ら14人。15日にオンラインで議論した上で声明をまとめ、16日に日本の外務省に提出した。在日ロシア大使館にも近く手渡す方向で調整しているという。
声明は「(戦争の継続は)ウクライナ、ロシアの将来に取り返しのつかない打撃を与える。欧州の危機、世界の危機を決定的に深める」と危機感を表明。「過去130年間にロシアと4回も深刻な戦争を行った国」である日本がイニシアチブを取り、ロシアと安定した関係を築く中印に働き掛け、3カ国で仲介するべきだと主張した。
中印同士は国境紛争など懸案を抱えるが、和田氏は取材に対し「対立があるからこそ(中印が)一緒になって努力すれば、将来の良好な関係につながるのではないか」と意義を強調した。
声明に名を連ねた加藤史朗・愛知県立大名誉教授は「日ロ間には戦争と交渉を繰り返したプロセスがある」とし、日本は交渉の経験を仲介に生かせると指摘した。(2022/03/18-07:08)
Japan Historians Urge Japan, China, India to Go Between Russia, Ukraine
Historians in Japan have called on the Japanese, Chinese and Indian governments to broker a cease-fire between Russia and Ukraine.
Noting that Kyiv, Ukraine's capital, holds an important religious meaning for Russians, Haruki Wada, professor emeritus at the University of Tokyo, and 13 others said in an urgent statement that Russia's war against the eastern Europe nation "must be stopped right now."
After compiling the statement Tuesday through online discussions, the scholars presented it to Japan's Foreign Ministry the following day and plan to do so to the Russian embassy in Tokyo shortly.
In the statement, they stressed that the Russian aggression in Ukraine "will cause irreparable damage to the future" of both countries and will "decisively deepen the European and world crises."
Then they insisted that Japan, as a country that fought four major wars against Russia in the past 130 years, take the initiative and encourage China and India, which have so far maintained stable ties with Russia, to join it in going between Moscow and Kyiv.
最新ニュース
-
平田、上位争いできず=米男子ゴルフ
-
松山は5位のまま=男子ゴルフ世界ランク
-
LA山火事、未経験の強風で被害拡大=米当局トップが見解
-
北朝鮮捕虜、ウクライナ残留希望=「実戦形式の訓練と認識」
-
米男子ゴルフ・談話
写真特集
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕