コロナ軽中等症向け新治療薬を承認 カクテル療法に続き2例目―厚労相
田村憲久厚生労働相は27日、英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)が申請した新型コロナウイルス治療薬「ソトロビマブ」を、緊急時に審査を簡略化できる「特例承認」に基づいて正式に薬事承認した。同日に厚労省が薬事・食品衛生審議会の専門部会を開き、承認を了承した。政府が購入し、医療機関に供給する。
同薬は、重症化リスクを持ち、酸素投与が必要ない患者向けに使用される。軽症・中等症向けでは「抗体カクテル療法」と呼ばれる「ロナプリーブ」に続き2例目。重症患者向けを含めたコロナ治療薬全体では国内5例目となる。
田村厚労相は、当初は入院患者に限定するものの、将来的には往診への使用など適用を広げる方針を示し、「新たな治療の選択肢の一つなので期待している」と述べた。
「ソトロビマブ」は、ウイルスの働きを抑える中和抗体を点滴で投与する。GSKによると、海外の臨床試験(治験)では、偽薬に比べて入院や死亡のリスクを79%減らす効果が示されており、変異株でも効果が落ちにくいという。
米国では5月に緊急使用許可が出ており、日本では今月6日に承認申請された。
同じ抗体医薬の「ロナプリーブ」は、7月に特例承認され、今月23日時点で約3万2000人に投与された。宿泊施設や外来、往診での使用も始まっている。(2021/09/27-22:36)
Japan Approves GSK's COVID-19 Drug
Japanese health minister Norihisa Tamura Monday approved British pharmaceutical company GlaxoSmithKline PLC's drug to treat COVID-19 patients who are not severely ill.
His approval of sotrovimab, made under fast-track procedures, came after a health ministry expert panel gave the go-ahead earlier the same day.
Sotrovimab is the second approved COVID-19 drug in Japan for patients with mild to moderate symptoms after antibody cocktail Ronapreve, which is sold by Chugai Pharmaceutical Co. .
It is the fifth authorized coronavirus medicine in the country, including drugs to treat severely ill patients.
Sotrovimab, a monoclonal antibody to attack the virus, is administered by intravenous drip.
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