上向きライトで美しく咲く バラ鉢植えの新たな育て方―東大
薄暗い室内では育ちにくい鉢植えのバラを、根元から上向きにライトで照らすことで、手軽できれいに咲かせる方法を、東京大大学院農学生命科学研究科の矢守航准教授(植物生理学)らが考案した。論文は22日までに、米園芸学会誌に掲載された。
バラの開花には葉で光合成が行われる必要があるが、部屋の中は窓際以外は薄暗く、咲かずに枯れてしまう。鉢植えを上から照らす方法もあるものの、ライトや鉢植えの置き場所が限定されがちだった。矢守准教授らはバラの根元にLEDライトを置いて、上向きに照らす方法を考案。全く照らさない育て方や、上から照らした場合と比較した。
その結果、全く照らさない場合は花が咲かずに枯れ、上から照らす方法は、花はよく咲いたが、下部の葉が枯れた。一方、根元から照らしたバラは葉が枯れず、つぼみも3分の2以上が開花した。
光合成に必要な葉緑体のある細胞は葉の裏側にもあり、上向きに照らしても花を咲かせることが可能という。矢守准教授は「より見栄え良く葉を茂らせ、花を長期的に楽しむのに有効」と指摘。他の植物でも効果があるとみて研究を進める。(2021/06/22-13:33)
Japanese Researchers Devise New Rose-Growing Method
Researchers at the University of Tokyo have developed a method for growing roses easily by shining light upward from underneath the plant, it was learned Tuesday.
The group led by Wataru Yamori, associate professor at the university's Graduate School of Agricultural and Life Sciences, devised the method for potted roses, which are difficult to grow indoors due to the lack of light.
The new technique was published in the Journal of the American Society for Horticultural Science.
Roses often wither and die when grown indoors due to the lack of light needed for photosynthesis. Shining light from above the plants limits the locations where the light sources and the pots can be placed.
The method developed by Yamori's group involves placing light-emitting diode lights at the root of the rose and shining light upward.
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