2025-03-27 17:50World eye

徴兵年齢の若者の体力向上計画を開始 フィンランド

【ヘルシンキAFP=時事】フィンランドは26日、徴兵年齢の若者の体力低下は深刻な社会問題だと警告し、そうした若者の体力向上を目的とした2年計画を開始したと発表した。≪写真は資料写真≫
 フィンランドの男性は18歳になると約半年から1年の兵役義務を負い、女性は志願して兵役に就くことができる。
 国防省は、この年齢層の男女の体力向上と体をよく動かす生活習慣の促進を目的として、この計画を開始した。
 アンティ・ハッカネン国防相は声明で「徴兵年齢の若者の間での身体活動量の低下は、若者自身にとっても、社会全体にとっても深刻な問題だ」と指摘した。
 このプロジェクトを率いるビレ・イソラ氏はAFPに対し、招集時に新兵全員に実施した健康診断のデータから、この年齢層の体力が低下していることが分かったと説明。
 「不健康な人の数が増え、健康な人の数が減っている」「若者がなぜ十分に運動しないのかよく分からない」 と続けた。
 今後2年間の目標は、兵役中の運動量を増やし、若者がスポーツクラブに参加するなどしてもっと体を動かすよう動機付けることだ。
 プロジェクト終了後も残るような習慣を身につけさせる計画だ。
 この制度で徴兵年齢の市民の兵役期間をカバーし、市民生活においても運動を促すことで、フィンランドが「将来も機能する予備役」を確保できることを期待しているとハッカネン氏は述べた。
 このプロジェクトは、フィンランドの全国民の運動量を増やす政府によるより広範な試みの一環で、200万ユーロ(約3億2400万円)が投入されている。【翻訳編集AFPBBNews】

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