孤児を養子に…戦火のガザに見つけた「楽園」
【ガザ市AFP=時事】戦闘で荒廃したパレスチナ自治区ガザ市の自宅で、イマン・ファラハトさん(45)と夫のラミ・アロウキさん(47)は、今年養子に迎えたジャナちゃんがもたらした「楽園」を満喫している。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦いが15か月以上にわたり続くガザ地区では、多くの子どもが孤児となっている。≪写真はジャナちゃんにミルクを飲ませるファラハトさん≫
ジャナちゃんを養子に迎えたのは今年1月。現在は生後5か月だ。
ファラハトさんと夫は、性別や外見にはこだわらず、幼い子を希望していたという。
「元の名前はマッサだが、正式にマッサからジャナに改名した」とファラハトさん。ジャナはアラビア語で「楽園」を意味する。
パレスチナ自治政府職員のアロウキさんは「最初は喜びと不安が入り混じっていた。(養子を取るのは)大きな責任を伴うことであり、私たちは子どもを持ったことがなかったから」と語った。
また「養子を取ることを考えたことはあったが、決心したのは侵攻が始まってからだった」という。ガザ地区では家族全員が亡くなり、子どもだけが残されるケースが相次いでいた。
国連児童基金(ユニセフ)のパレスチナ自治区担当者が昨年9月、AFPに語ったところによると、ガザ地区で親とはぐれたり、親を亡くしたりした子どもは1万9000人と推定される。
ガザ地区で養子に取られた子どもの数に関するデータは、これまでに入手できていない。
アロウキさんはAFPに、「パレスチナ人はお互いを支え合うべきだ」という信念も動機の一つだったと語った。
「私たちは全世界に見捨てられ、失望した。だからパレスチナ人だけはお互いを見捨ててはならない」
ジャナちゃんを家に迎えてからは「美しく素晴らしい方向に、人生が180度変わった」という。
アロウキさんは「ジャナの名前の通り、私たちの世界はまさに楽園と化した」と話した。【翻訳編集AFPBBNews】
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