ChatGPTのジブリ風画像に著作権問題浮上
【ニューヨークAFP=時事】米新興企業オープンAIの生成AI(人工知能)「ChatGPT」が公開した最新の画像生成機能によって、日本のアニメーション制作会社スタジオジブリ風の画像を使ったミームがインターネット上で急増している。さらに、オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)自身がX(旧ツイッター)のプロフィール画像をジブリ風に変更したことで、著作権侵害の疑いに注目を集める結果となっている。≪写真は、米オープンAIの最高経営責任者〈CEO〉、サム・アルトマン氏〈左〉≫
ChatGPTの最新の画像生成機能が26日に公開されて以来、インターネット上ではスタジオジブリ風に表現されたイーロン・マスク氏やドナルド・トランプ米大統領の肖像、ハリウッド映画「ロード・オブ・ザ・リング」、あるいは2001年米同時多発攻撃を再現したAI生成画像などが急速に拡散している。
27日には米ホワイトハウスもこの流れに加わり、移民当局の職員に手錠をかけられ、泣きながら国外退去させられる容疑者を描いたジブリ風画像をXに投稿した。
画像生成機能は当初は無料提供を予定していたが、アルトマン氏によると、予想外に大きな成功を収めたため当面、有料ユーザーのみに限定されることになった。
このトレンドによって再び注目されているのが、スタジオジブリの創設者、宮崎駿監督の2016年の動画だ。この動画で宮崎監督は、スタッフによるAIデモンストレーションに対し、「僕はこれを自分たちの仕事につなげたいとは全然思いません。極めて何か生命に対する侮辱を感じます」と激怒している。
オープンAIは、米紙ニューヨーク・タイムズやアーティスト、ミュージシャン、出版社などからの著作権侵害訴訟の嵐に直面している。【翻訳編集AFPBBNews】
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