賃上げ、5.3%増=高水準続く、格差縮小も―自動車総連

自動車メーカーなどの労働組合で構成する自動車総連は20日、2025年春闘の中間集計を発表した。全1055組合の21.6%に当たる228組合で労使交渉が妥結し、賃上げ総額は月平均5.3%増の1万5785円と前年に続き1975年以降で最高となった。
賃上げ総額は、基本給を底上げするベースアップ(ベア)相当分と定期昇給の合計。ベア相当分は3.8%増の1万1272円だった。
加盟労組の7割を占める中小労組(組合員300人未満)の賃上げ総額は5.2%増の1万4313円。上げ幅は前年同時期に比べて2102円と全体平均(1889円)を上回った。自動車総連は25年春闘で大手と中小の賃金格差縮小を目指しており、金子晃浩会長は記者会見で「中小の頑張りが顕著という印象だ。賃金の差はだいぶ縮まってきている」と強調した。
年間休日数の増加については、労使で特別委員会の設置に向けた議論が進んでいるという。
[時事通信社]
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