差別発言、揺れるトットナム=FAは厳格な姿勢―イングランド・サッカー
サッカーのイングランド・プレミアリーグ、トットナムが、同僚間の差別的発言で揺れている。
事の発端は今年6月。ウルグアイ代表MFベンタンクールが母国のテレビ番組に出演した際、司会者から韓国代表MF孫興民のユニホームを求められ「ソニー(孫)の? 彼らは皆同じように見えるから、ソニーのいとこのものでも分からないね」と発言した。
この動画がSNSで拡散。人種差別に当たると非難の声が上がった。ベンタンクールは「インタビュアーの不適切な表現への皮肉であり侮辱の意図はなかった」と弁明したものの、イングランド・サッカー協会(FA)は厳しく断罪。「不適切な言動」と「悪質な違反」として7試合の出場停止と罰金10万ポンド(約1900万円)の処分を科した。
トットナムは、所属選手の過ちを認めた上で、処分の重さに不服を唱えた。サッカー界では人種差別的な言動が問題となることから、イングランド協会は2020年に差別に関する新方針を策定。英BBC放送(電子版)によると、ピッチ内外で発生した差別的な事案に対し、6~12試合の出場停止が推奨されている。今回の処分が、特別に厳しいわけではない。
この問題は孫の母国韓国でも大きく報じられた。経済紙の毎日経済は、無意識のうちに差別的な発言がなされていることを指摘。「自分の過ちを全く認知していない。トットナムが処分を受け入れないことは恥ずべきこと」と批判している。 (時事)
[時事通信社]
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