謎のアーティスト、バンクシー (35/59)

英芸術家バンクシーの絵画作品「自治議会」=2019年9月27日、ロンドン【AFP時事】 正体不明の英芸術家バンクシーによる、英議会をモチーフに政治家をチンパンジーに見立てた絵画作品が3日、ロンドンで競売に出され、競売商サザビーズによると、予想落札価格の5倍に当たる約990万ポンド(約13億円)で競り落とされた。過去に競売に出されたバンクシー作品の中で最高値という。 作品は下院の議場の席に、与野党議員の代わりに多数のチンパンジーが座っている様子を描いた。題名は「自治議会(DEVOLVED PARLIAMENT)」で、「退化した議会」の意味も含まれる。競りにかかった時間は13分。落札者が誰かは不明。 2009年に制作されたが、欧州連合(EU)離脱をめぐって混乱する現在の議会を象徴しているとの評価もある。バンクシーは落札後、インスタグラムで「記録的価格だ。自分がもう所有していないのが残念だ」とコメントした。(2019年10月04日)