豪森林火災 (16/29)

オーストラリア東部で発生した大規模森林火災の影響で煙るシドニーの街=2019年11月21日【EPA時事】 オーストラリア東部で発生した大規模森林火災は21日、気温が上昇して強風が吹いた南部にも火の手が広がり、ロイター通信によると豪州全体で約200件の火災が起きた。最大都市シドニーには周囲で起きた火災の煙が再び流入し、大気汚染も深刻となった。南半球の夏本番が近づき燃え広がりやすくなり、終息する兆しはない。 南東部ビクトリア州では、メルボルンなどで気温が40度を超え、火の勢いが収まらない火災が数件発生した。2地域で最も深刻な火災のリスクがあるとして当局が警戒を呼び掛けた。同州では2009年2月、森林火災で173人が死亡した「ブラック・サタデー(暗黒の土曜日)」が起きており、警戒感が高まっている。