豪雨に見舞われたオーストラリア東部ニューサウスウェールズ州=2020年2月9日、シドニー【EPA時事】 過去数カ月、大規模な森林火災に悩まされてきたオーストラリア東部ニューサウスウェールズ州で、消防当局は13日、「すべて封じ込めた」と事実上の火災制圧宣言を行った。同州は昨年11月、森林火災の拡大を受け「非常事態」を宣言。火災は州内のコアラ生息地などに甚大な被害を与えた。 州消防当局はツイッターに「ここに至るまでに消防隊員や救急対応、地域社会による多大な努力が必要だった」と投稿した。今回の大規模火災では全土で33人が死亡、日本の国土面積の3分の1に相当する約12万平方キロを焼失し、野生動物も約10億匹が巻き添えになったとされる。豪東部は先週末、豪雨に見舞われ、火災の規模は縮小した。コアラ生息地を抱える同州ポートマッコーリー周辺も最近、210日にわたった火災が鎮火していた。