不明15人の捜索続く 運航会社社長、27日会見―船体見つからず・北海道
北海道・知床半島沖で観光船「KAZU I(カズワン)」(乗客乗員26人)が遭難し、11人が死亡した事故で、海上保安庁などは26日、安否不明となっている15人の捜索を続けた。海保は潜水士を派遣するなどし、依然として見つかっていない船体の捜索も進めた。
事故は26日で発生から4日目。これまでに3歳女児を含む11人の死亡が確認された。北海道斜里町によると、11人のうち、福島、千葉、東京、岐阜、大阪、兵庫、香川、福岡、佐賀各都府県の計10人の身元が確認された。
運航会社「知床遊覧船」(斜里町)の桂田精一社長が27日午後、記者会見を開くことも分かった。現地対策本部長を務める国土交通省幹部が明らかにした。乗客家族らの要望を受けて社長に記者会見の実施を促したところ、「分かりました。やります」と答えたという。
海保によると、捜索に協力している漁業関係者から26日午前、魚群を探すソナー(水中音波探知機)に大きな影が映ったなどと通報があった。カズワンが消息を絶った付近の水深約30メートルの海底で、海保は潜水士を派遣して調べたが、船体は確認できなかった。
知床岬の先端付近では同日午前、船の椅子や救命胴衣、絵本やお菓子が入った小型のリュックが新たに見つかった。
現場海域は水深が100メートル近い所もある。船体は沈没した可能性が高く、海保は26日、深い海域を調べるため、海底を探査できる測量船「天洋」を向かわせた。現地に着くのは3~4日後という。(2022/04/27-01:03)
Suspected Missing Tour Boat Found on Seabed off Hokkaido
The Japan Coast Guard received a report on Tuesday that an object suspected to be a missing sightseeing boat has been found on the seabed off the Shiretoko Peninsula in Hokkaido.
According to the JCG, a sonar detected the large object at a depth of about 30 meters off Kashuni Falls, southwest of Cape Shiretoko. Following the report by a fisherman cooperating with search efforts, the JCG dispatched divers to the site.
The "Kazu I" tour boat disappeared off the peninsula on Saturday. Of the 26 people onboard the 19-ton vessel, 11 people, including a 3-year-old girl, have so far been confirmed dead. The 11 were drowned, JCG sources said.
The JCG and others are accelerating efforts to find the remaining 15 people.
The JCG has obtained consent from Russia about the possibility of expanding the search area to waters surrounding Russian-controlled islands, known in Japan as the Northern Territories. The waters are nearly 100 meters deep at the deepest point.
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