コンビニ・外食、プラ削減進む 有料化は強い警戒感
政府が事業者にプラスチックごみの削減や循環利用を促す新法案を閣議決定した。大手コンビニエンスストアや外食チェーンでは既に、プラ製スプーンやストローの利用量削減や植物由来製品への切り替えを進めている。ただ、店頭には依然として無料配布のプラ製があるため、政府が法案成立後に省令などでプラ製を有料化する可能性への業界の警戒感は強い。
大手コンビニでは、ローソンが2019年5月から店頭で入れるアイスコーヒーの容器を紙製に変更。セブン―イレブンは同年8月から、ファミリーマートも20年3月から、ストロー不要のフタに切り替えた。
外食では、スターバックスコーヒージャパン(東京)が全店でプラ製カップとストローを紙製に変えた。今月17日にはシリコーンゴム製で繰り返し使えるマイストロー(990円)も発売する。すかいらーくホールディングスはプラ製ストローを廃止し、持ち帰り用スプーンやフォークも植物由来の素材を採用している。
ただ、コンビニのレジで客に渡すスプーンやストローはプラ製からの切り替えが進んでいない。例えば、弁当のカレーやチャーハンなどの購入客がスプーンを必要とすることは多い。このため、業界団体の日本フランチャイズチェーン協会は、昨年7月のレジ袋に続く有料化の動きをけん制。「国には慎重な対応をお願いしたい」と訴える。
新型コロナウイルスの感染拡大で来店客が激減している外食チェーンは、宅配や持ち帰り販売に活路を見いだしている。こうした中でプラ製スプーンなどが有料化されれば、宅配でも「客離れを招く」(大手外食)と懸念している。(2021/03/13-13:35)
Japan Pushes for Less Plastic, Despite Biz Concerns
As Japan moves to reduce the use of plastic at convenience stores and restaurants, some concerns remain in the industries of the impact of such efforts on business.
Earlier this week, the Japanese government adopted at a cabinet meeting a bill on encouraging businesses to reduce and recycle plastic waste.
Major convenience stores and restaurant chains have already been reducing plastic utensils such as spoons and straws, with some switching to the use of plant-based alternatives.
Meanwhile, some plastic goods are still being distributed for free at stores, and the operators are wary of the possibility that the government may make stores charge customers for such goods through ministerial ordinances once the plastic recycling bill is enacted by the Diet, Japan's parliament.
In May 2019, convenience store chain Lawson Inc. changed the containers of its iced coffee products from plastic to paper ones. Industry rivals Seven-Eleven Japan Co. and FamilyMart Co. changed the lids of their iced coffee products to those that do not require the use of straws in August 2019 and March 2020, respectively.
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