WHO、予算削減後も2800億円不足 報道
【ジュネーブAFP=時事】世界保健機関(WHO)は、米国の脱退表明を受け、今年から2027年まで資金難に直面するとの見方を2日、メディアが報じた。≪写真はWHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長。資料写真≫
WHOは来年1月の米国の完全撤退を見据え、既に26~27年の2年間の予算案を53億ドル(約7900億円)から42億ドル(約6300億円)に削減。それでもなお、19億ドル(約2800億円)不足しているとヘルス・ポリシー・ウォッチは報じている。
AFPはWHOに取材を申し込んだが、報道に対するコメントは得られなかった。
ドナルド・トランプ米大統領は1月に2期目の政権発足後、WHOからの米国脱退を発表。さらに、世界中の保健事業に対する巨額の支援を含め、ほぼすべての米国の対外援助の凍結を決定した。
米国は22~23年、主にWHOの特定のプログラムに自発的に出資する形で13億ドル(約1900億円)拠出した。
しかしWHOによると、24年分の分担金の拠出を停止しており、25年分の加盟義務を順守する見込みはない。WHOの概要によると、米国は24~25年だけで計2億6000万ドル(約390億円)の拠出を停止している。
テドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は3月28日、職員に対し、WHOはこの1年だけで約6億ドル(約900億円)の資金減に直面していると述べ、「最善の努力を尽くしているが、業務と人員規模を縮小せざるを得ない状況にある」と電子メールで通知。
「この削減は、本部の幹部から始まるが、すべてのレベルとあらゆる地域に影響を及ぼすだろう」との考えを示していた。【翻訳編集AFPBBNews】
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