中南米、トランプ関税に結束呼びかけ CELAC首脳会議
【テグシガルパ(ホンジュラス)AFP=時事】中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)の首脳会議が9日、ホンジュラスの首都テグシガルパで開催され、ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領は、トランプ米政権による「恣意的」な関税政策を強く非難した。他の出席首脳も、トランプ関税に対抗するための地域の団結を呼びかけた。≪写真はホンジュラス・テグシガルパで開催された中南米カリブ海諸国共同体〈CELAC〉首脳会議の様子≫
CELACは33か国から構成されており、今回の会議には、中南米地域で米国に代わる影響力の強化を狙う中国も参加した。
ルラ大統領は「恣意的な関税は国際経済を不安定にし、物価を押し上げる」と指摘。「貿易戦争に勝者はいないということを、歴史が教えてくれている」と語った。
主催国ホンジュラスのシオマラ・カストロ大統領は、「世界が再編されつつある今、我々がバラバラに進むことは許されない」とし、「米国は誰が取り残されるかを問うことなく、勝手に経済の地図を描き直している」と非難した。
メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領も、「いまこそ中南米・カリブ海地域の政府と国民が結束を深め、地域統合を加速させるべき時だ」と強調した。
中南米諸国の間では、米国を「不安定なパートナー」とみなす見方が強まる一方で、中国の影響力が拡大している。中国の巨大経済圏構想「一帯一路」には、この地域の3分の2が参加。中国はブラジル、ペルー、チリなどにとって最大の貿易相手国でもある。
今回テグシガルパを訪れた中国外務省の中南米・カリブ局幹部は、7日からアルゼンチン、ブラジル、コロンビアなどで二国間会談を実施。5月13日には中国・CELAC閣僚級会議が予定されており、習近平国家主席も出席する見通しだ。【翻訳編集AFPBBNews】
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