中国の「東洋のスタバ」に逆風=南シナ海地図に東南ア怒り
【北京時事】「東洋のスターバックス」の異名を持つ中国の茶飲料チェーン大手「覇王茶姫(CHAGEE)」が、進出先の東南アジアで逆風にさらされている。南シナ海のほぼ全域が「中国領」となっている地図を宣伝に使ったことでベトナムやマレーシアの消費者が怒り、不買運動に発展。ベトナムでは当局が調査に乗り出す事態になった。
きっかけは今月、覇王茶姫がベトナム1号店の開店に先立ち、登録を呼び掛けたアプリ上の画面だった。ブランドロゴの背景にあしらわれた地図に中国側が一方的に主張する南シナ海の境界線「九段線」が書かれており、ベトナムの利用者から批判が殺到した。
南シナ海の領有権を巡っては、ベトナムやマレーシア、フィリピンなどが中国と争っている。2016年にはオランダ・ハーグの仲裁裁判所が九段線を認めない判決を下したが、習近平政権はこれを「紙くず」と呼んで一蹴。関連海域で他国の船舶に放水銃を使用したり、人工島を造成したりといった威圧的行動を続けている。
覇王茶姫は関連アプリの配信を停止し、ホーチミンで開店準備中の店舗に掲げていた広告も撤去。ただ、ベトナム側の反発は収まらず、今月20日に市当局は「国家主権への侵害行為」を調査すると表明した。
先行進出し、100店以上を展開するマレーシアでもボイコットが呼び掛けられている。イスラム教徒が多い同国では、もともと対イスラエル支援を続ける米国への反発から、スターバックスをはじめとする米企業の消費者離れが進んでいた。覇王茶姫には絶好の商機だったが、冷や水を浴びせられた形だ。
習政権は昨年10月、南シナ海問題を巡りマレーシアと初の2国間対話を実施。同月には李強首相がベトナムを訪問し「南シナ海の平和と安定」を維持する方針を確認した。個別に懐柔を図る習政権にとって、ベトナムとマレーシアが同問題で結束するのは望ましくない状況だ。
[時事通信社]
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