日本HP勢、大激戦=優勝者に五輪切符―世界スノーボード

【サンモリッツ(スイス)時事】スノーボード世界選手権のハーフパイプ(HP)に臨む日本勢は、24日に本番会場で初めて練習を行った。男子は2022年北京五輪金メダリストの平野歩夢(TOKIOインカラミ)、ワールドカップ(W杯)で3季連続種目別優勝の平野流佳(INPEX)ら実力者が調整した。
全日本スキー連盟は、日本勢の競技力が高いスノーボードのHPだけは、世界選手権優勝者を来年のミラノ・コルティナ五輪代表に選ぶ方針とした。今季W杯では男女とも日本選手が表彰台を巡って競い合う状況で、今大会も優勝を狙える力を持つ選手が複数いる。日本チームの治部忠重ヘッドコーチは「ここで決まった選手は(五輪に向けて)早めに準備をして、けがをせずに過ごしてほしい」と期待する。
早期の五輪切符獲得に向け、選手は気合が入る。平野流は「(代表入りを決められれば)来季の練習の仕方がだいぶ変わってくる」。世界選手権で優勝経験のある戸塚優斗(ヨネックス)も「ここで確実に(獲得)できるのは心の安定につながる」と意欲を見せる。
一方、五輪3大会連続メダリストの平野歩は泰然。「絶対にここで決めたいという気持ちはない。とにかく自分の滑りを」と意識する。激しい代表選考レースを真っ先に勝ち抜くのは誰か。HPは予選が27日、決勝が29日に予定されている。
[時事通信社]
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