「幸福度ランキング」米国は孤食率上昇で後退 フィンランド8年連続首位
【ヘルシンキAFP=時事】世界各国を「幸福度」で順位付けした国連(UN)の「世界幸福度報告書」の最新版が20日に公表され、フィンランドが8年連続で1位となった。一方、米国の順位は報告書が公表されるようになった2012年以降、最低となる24位に落ち込んだ。一因として、一日のすべての食事を一人で取る「孤食率」の上昇が挙げられている。≪写真は資料写真≫
フィンランドが連続1位となった理由について、フィンランド国民や専門家は、広大な湖などの自然の豊かさと手厚い福祉制度を挙げている。
一方、米国は24位に後退。2012年に報告書が発表されて以降、最低となった。
報告書の筆者らは、その理由として「米国ではこの20年間、一人で食事をする人の割合が53%増加した」とし、誰かと食事を共にすることは「幸福と密接に関連している」との考えを示している。
米国については、自殺や薬物乱用による死亡者数が増加している数少ない国の一つだとも指摘された。
北欧諸国はいずれも10位以内に入った。デンマークがフィンランドをわずかに下回り2位となり、アイスランド、スウェーデンが続いた。
また、コスタリカが6位、メキシコが10位となり、ともに初めてトップ10入りを果たした。
アフガニスタンは、今回も最下位となった。2021年の米軍撤退に伴うイスラム主義組織タリバンの政権復帰により、人道的危機が深刻化している。
日本は55位。韓国は58位、中国は68位だった。
幸福度ランキングは、1人当たりの国内総生産(GDP)や社会的支援、健康寿命、選択の自由度、他者への寛容さ、腐敗の認識の6項目について、自身の幸福度を0から10までの段階で国民に評価してもらい、過去3年間の平均値を基に算定している。
最新の報告書は、2022~2024年の対象国の世論調査結果に基づいている。【翻訳編集AFPBBNews】
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