25歳孫に無期懲役求刑=一家3人殺害、責任能力争点―静岡地裁支部
浜松市の民家で2022年3月、70代の祖父母ら3人を殺害したとして殺人罪に問われた孫の無職山田悠太郎被告(25)の裁判員裁判の公判が4日、静岡地裁浜松支部(来司直美裁判長)であった。検察側は「被害結果は極めて重大」と述べ、無期懲役を求刑した。
弁護側は最終弁論で改めて無罪を主張し、結審した。判決は来年1月15日。
同被告は解離性同一性障害などの精神障害があり、刑事責任能力の有無が主な争点となったが、検察側は論告で、殺害後に証拠隠滅を図るなど計画性が高く、責任能力が著しく減退していたとは言えないと指摘。凶器を事前に準備しており「強固な殺意に基づく執拗(しつよう)かつ残虐な犯行だ」と非難した。一方、幼少期から虐待を受けるなど特異な家庭環境が動機につながっており「一定の酌むべき事情がある」として無期懲役を求刑した。
弁護側は最終弁論で、『ボウイ』という別人格による犯行で、被告にはコントロールできず、計画性もなかったなどと主張し、無罪を訴えた。
起訴状などによると、山田被告は22年3月8日夜、自宅で祖父=当時(79)=と祖母=同(76)、兄=同(26)=を結束バンドで縛った上、頭部をハンマーで多数回殴るなどして殺害したとされる。
[時事通信社]
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