2024-05-16 20:15社会

青酸カリなど50グラム紛失=最大250人分致死量―大阪公立大

青酸カリなどを紛失し、謝罪する大阪公立大の桜木弘之副学長(中央)ら=16日午後、大阪市住吉区
青酸カリなどを紛失し、謝罪する大阪公立大の桜木弘之副学長(中央)ら=16日午後、大阪市住吉区

 大阪公立大は16日、杉本キャンパス(大阪市住吉区)にある同大大学院工学研究科研究室内の施錠された保管庫から、シアン化カリウム(青酸カリ)とシアン化ナトリウム(青酸ソーダ)の瓶1本ずつを紛失したと発表した。量はそれぞれ25グラムで、計160~250人分の致死量に相当するという。同大は盗難の可能性もあるとして大阪府警住吉署に相談している。
 同大によると、5月2日に劇毒物などの点検作業をしていた教員が紛失に気付いた。その後も探したが発見できず、14日になって大学に報告。紛失した薬品を最後に確認したのは昨年6月28日だった。
 保管庫を開ける鍵は専用のボックスに収納しており、事前に登録した教員と学生のみがボックスを開けることができる。紛失した薬品は化学実験に使う目的で置いてあり、1998年5月以降は使用した記録はないという。
 記者会見した桜木弘之副学長は、報告の遅れについて「認識が甘かった。廃棄処分なども含め、管理の在り方を検討していきたい」と述べ、謝罪した。 
[時事通信社]

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