アフリカ勢が中国選手に優勝譲る? 北京ハーフマラソン調査へ
【北京AFP=時事】14日に中国・北京で行われたハーフマラソン大会で、アフリカ出身選手3人が意図的に中国選手に優勝を譲るような走りを見せた。この場面がインターネットで広く拡散し、SNSで「恥ずかしい」という声も出る中、大会主催者が調査に乗り出している。≪写真は陸上、男子マラソンの何傑≫
問題が起きたのはフィニッシュの直前、昨年の第19回アジア競技大会の男子マラソンで金メダルを獲得した中国の何傑とケニア選手2人、エチオピア選手1人が争っていた中、アフリカ勢3人がゴール地点を指さし、手を振って何を先に行かせた後、スピードを落としたように見えた。
結局レースは1秒差で何が優勝。4人はレース中、常に集団を形成して走っていたという。
これについて、匿名を条件にAFPの取材に応えた北京体育局の関係者は、「現在調査中で、結果は可能になり次第発表する」と話した。大会主催者も、調査を開始していることを発表した。
中国のSNS、微博(ウェイボー)ではこの一件が大きな話題を呼んでおり、一部のユーザーが結果を非難。「何傑のキャリアで最も恥ずかしい優勝になるのは間違いない」と書き込んだユーザーもいた。
中国では近年、中流階級の間でランニングがブームになっているが、不正や大会運営の不備が相次いでいる。2018年に南部深センで行われたハーフマラソン大会では、258人が近道を使うなどの不正をしていたことが発覚した。2019年の徐州国際マラソンでは、女性ランナーが緑色のシェアサイクル自転車を使う姿が映像にとらえられた。【翻訳編集AFPBBNews】
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