米、ギャング容疑者をエルサルバドルへ送還 差し止め命令無視か
【サルバドルAFP=時事】中米エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は16日、米国で拘束されていたギャング構成員とされる200人超が送還され、国内の刑務所に収監されたと発表した。≪写真は、米国からエルサルバドルの「テロリスト拘禁センター〈CECOT〉」に送還された、犯罪組織「トレンデアラグア」のメンバーとされるベネズエラ人≫
ブケレ氏は先月、マルコ・ルビオ米国務長官との会談で、4万人の収容が可能な自国の「テロリスト拘禁センター(CECOT)」に、米国で収監されている米国および第三国の犯罪者を受け入れることを提案した。
ブケレ氏はこの日、ドナルド・トランプ米大統領が外国テロ組織に指定したベネズエラのギャング「トレンデアラグア」のメンバーとされる238人が、首都サルバドルに到着したと発表した。
同氏は、手錠と足かせをつけられた数人が、航空機から厳重警備の車列へ移送される様子を撮影した動画をX(旧ツイッター)で公開。大統領府も、到着した受刑者を剃髪(ていはつ)する様子を捉えた写真を公開した。
ブケレ氏は、米国から「わずかな額の支払い」を受け取るとしているが、具体的な金額は明らかにしなかった。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、エルサルバドルに謝意を表明した。
トランプ氏は、1798年の立法以来、戦時下に3回発動されただけの「敵性外国人法」を発動する命令に14日に署名したことを、15日になって公表していた。
同法は、裁判所の手続きなしに外国人の拘束や送還を可能にするもので、第2次世界大戦中には10万人以上の日系米国人を収容するために用いられた。
今回のベネズエラ人の送還は、米連邦判事が国外追放命令の差し止めを認めたにもかかわらず実施され、トランプ政権が意図的に裁判所判断を無視したのではないかとの疑問が浮上している。
ベネズエラ政府はこの日、「大多数が尊厳と誠実さを持った労働者」であるベネズエラ移民を、トランプ政権が「犯罪者扱い」していると非難した。【翻訳編集AFPBBNews】
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