2019.11.18 スポーツ

【大相撲】珍しい決まり手 (23/127)

さば折り 大相撲夏場所8日目、北尾(右)はさば折りで小錦を下す=1986年5月18日、東京・両国国技館【時事通信社】 【解説】外側から取ったまわしを強く引き付けながら、上からのしかかるように相手の腰をつぶして膝をつかせる。 1986年夏場所8日目で大関北尾(後の横綱双羽黒)が、取り直しの一番で関脇小錦を退けた。約2メートルの上背で頭をつけながら外四つで寄り、俵に詰まった相手を上から押しつぶすように約150キロの体重をかけた。約230キロの自分の重さも加わった小錦の右膝は耐え切れず「バーンという音がした」。大けがをして休場に追い込まれた。技を受けた側に大きな負担があり、わんぱく相撲では禁じ手になっている。 上手を引き付ける腕の長さや腕力、詰めでしっかり圧力をかけることが必要なため、大型力士ならではの決まり手とされる。幕内では身長190センチの旭天鵬が2001年夏場所4日目に海鵬戦で決めたのが最後。