【朝鮮労働党総書記】金正恩 (20/93)

完工した北朝鮮の順川リン酸肥料工場(平安南道)を見て回る金正恩朝鮮労働党委員長(中央)=2020年5月1日【朝鮮通信・時事】 朝鮮中央通信は2日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が1日、肥料工場の完工式に出席したと報じ、写真を公開した。北朝鮮国営メディアによって、正恩氏の動静が確認されたのは、4月11日の党中央委員会政治局会議への出席以降、20日ぶり。「重体説」が出ていた正恩氏だったが、健在を証明した形だ。 同通信によると、正恩氏は1日、西部・平安南道順川にある肥料工場の完工式に出席。工場の完工は「党の正面突破思想、自力富強、自力繁栄思想の偉大な勝利だ」と強調し、関係者らを称賛した。 また、完工を祝うテープカットを行ったほか、工場の各工程を視察し、「工場は軍民一致の団結した力で創造した誇らしい結実だ」などと評価。正恩氏の妹、金与正党第1副部長も同行した。 正恩氏をめぐっては、政治局会議に出席して以降、4月12日の最高人民会議(国会)を欠席し、祖父・故金日成主席の生誕記念日である同15日に遺体が安置された平壌の錦繍山太陽宮殿の参拝を体制発足後初めて見送ったことから健康悪化説が浮上していた。