2019.10.07 13:34Nation

焼酎、日本酒、飲んで応援=オリジナル商品、愛好家に人気-ラグビーW杯

売上金の一部がラグビーに還元される芋焼酎「楕円」を持つ高井聡社長=9月10日、大阪市北区

売上金の一部がラグビーに還元される芋焼酎「楕円」を持つ高井聡社長=9月10日、大阪市北区

 ラグビーワールドカップ(W杯)が盛り上がりを見せる中、ラグビーにちなんだ焼酎や日本酒が人気だ。ラガーマンへの愛が詰まったお酒を飲みながら、熱戦に酔ってはいかが?
 ラグビーボールにちなんで名付けた芋焼酎「楕円(だえん)」を販売するのは、大阪市の企画運営会社アラウンドスポーツ。高井聡社長(58)が「ラグビーへの恩返し」をコンセプトに開発し、約10年前から売り上げの一部をラグビーの普及・発展に充てている。
 高井さんが吉本興業社員だった2002年、神戸製鋼ラグビー部の支援業務に携わったことが商品開発のきっかけだった。多くのラガーマンは引退後、忙しさで後輩の指導や試合観戦ができていない。自然な形でラグビーに恩返しできる仕組みをつくれないか-。
 08年に独立して会社を立ち上げた後、宮崎市の酒造会社と焼酎の開発に取り組んだ。「ラグビーに還元する」との触れ込みが評判となり、毎年1000本近くの注文が舞い込む。恩師へのプレゼントやOB会の集まりなどに人気で、ラグビーバーや元ラガーマンが経営する飲食店から引き合いもある。

桜の花酵母を使って製造した日本酒「積善 純米吟醸」を手にする西飯田酒造店の飯田一基社長=9月9日、長野市

桜の花酵母を使って製造した日本酒「積善 純米吟醸」を手にする西飯田酒造店の飯田一基社長=9月9日、長野市

 売上金の一部は地元ラグビー団体やNPO法人などに寄付している。高井さんは「飲んでもらったらラグビーに貢献ができる。思い出を語るときなどに飲んでもらえれば」と話す。
 長野市の西飯田酒造店では日本代表のエンブレムにちなみ、桜の花酵母を使った日本酒「積善 純米吟醸」を製造している。花言葉が「友情」のヤマボウシの花酵母もブレンドし、ラベルにはラガーシャツをデザインした。
 高校時代にラグビー部だった飯田一基社長(34)が、部の先輩が栽培した酒米を使って開発。W杯をにらんで仕込みを始め、4月下旬に完成させた。6月の販売開始後、売れ行きは好調で、「ラグビーをしていた息子の指導者らに送りたい」と複数購入した人もいるという。
 試合後は敵も味方も分けない「ノーサイド」の精神に共感するという飯田さん。「未経験者や興味のなかった人が、ラグビーの面白さを知るきっかけになってほしい」と話している。(2019/10/07-13:34)

2019.10.07 13:34Nation

Rugby-Inspired Shochu, Sake Catching On amid World Cup Excitement


Rugby-inspired "shochu" spirits and sake rice wine are drawing popularity in Japan, the host of the 2019 Rugby World Cup, as the ongoing tournament generates excitement across the country.
   "Daen," a shochu named after the Japanese word meaning an oval shape, the shape of the rugby ball, is on sale by AroundSports Co., based in the western Japan city of Osaka. The planning company began to donate part of the sales about 10 years ago for the purpose of helping promote rugby in Japan.
   AroundSports President Satoshi Takai, 58, started work to develop Daen when he engaged in a mission in 2002 to support Kobe Steel Ltd.'s rugby team as an employee of entertainment company Yoshimoto Kogyo Co.
   Takai learned that many retired rugby players are too busy to teach younger players or even watch matches. After launching his own business in 2008, Takai developed the shochu jointly with a sake brewer in the southwestern city of Miyazaki.
   As the concept of donating part of the sales for the development of the sport has been accepted favorably, his company is enjoying strong orders for nearly 1,000 bottles of Daen every year, with clients including retired rugby players, rugby bars and restaurants run by former rugby players.

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