男性用スキンケア、販売強化=化粧品への展開期待-メーカー
大手化粧品メーカーがスキンケア商品など男性向け化粧品の販売に注力している。肌の手入れに関心を持つ男性が増え市場拡大の余地が大きい上、スキンケア商品の普及がファンデーションなど本格的な男性向け化粧品の使用につながる可能性があるとみているためだ。
富士経済(東京)は、2019年のフェースケア、ボディーケアなど男性用化粧品の市場規模について、前年比1.4%増の約1200億円と予想し「今後も拡大が期待される」と指摘している。
マンダムの調査によると、他社ブランドを含む男性向けスキンケア商品は、今年6月まで23カ月連続で前年同月実績を上回った。マンダムはこれまで男子大学生などを対象としたヘアメークやスキンケア講座を実施。同社は「男性は初めて使った商品を長年使い続ける傾向がある」とし、若い世代が主な顧客層となっている主力の「ギャツビー」ブランドで商品展開を図る方針だ。
資生堂が3月、男性向けブランド「ウーノ」から、にきび跡やひげそり跡の青みなどをカバーするクリームを発売したところ、売り上げは当初計画の3倍で推移。同社は「年齢を問わず、肌の悩みに対処したい潜在的なニーズは高く、スキンケア市場をさらに盛り上げていく」としている。
ポーラ・オルビスグループは、男性のセンスアップを目指す化粧品ブランド「ファイブイズム バイ スリー」の普及に向け、東京都内の百貨店で毎日、メーキャップレッスンを実施。インターネット交流サイト(SNS)で商品の使い方なども配信し「メークする男性を受け入れられる世の中を目指したい」と市場拡大に意欲を示している。(2019/09/25-07:14)
Japanese Cosmetics Makers Pushing Male Skin Care Products
Major Japanese cosmetics makers are touting male skin care products, seeing the chance of market expansion and hoping they can coax men to use full-fledged cosmetics, such as foundation.
Think tank Fuji Keizai Co. expects the Japanese market for male cosmetics, including face and body care products, to grow 1.4 pct to some 120 billion yen in 2019 from the previous year and to expand further in the following years.
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