内閣支持16.9%、最低更新 不支持初の6割台―時事世論調査
時事通信が9~12日に実施した2月の世論調査によると、岸田内閣の支持率は前月比1.7ポイント減の16.9%となり、発足以来の過去最低を更新した。不支持率は同6.4ポイント増の60.4%で、初めて6割を超えた。
支持率は、2012年12月の自民党の政権復帰後で最低。「危険水域」とされる2割台以下は7カ月連続で、直近3カ月は1割台に落ち込む。一方、不支持率が6割台に達するのは安倍内閣の20年5月以来。自民党派閥の裏金事件などが影響したとみられる。
自民党の政党支持率は前月比1.7ポイント増の16.3%。過去最低を記録した1月から微増したものの、4カ月連続で1割台と低迷が続いている。
自民党は先に、政治改革の中間取りまとめを決定。派閥について、政治資金パーティー開催や人事関与を禁じたが、政策集団としての存続は認めた。この内容を「評価しない」は67.3%で、「評価する」の14.1%を大きく上回った。
派閥の存廃については、「解散すべきだ」が63.8%。「存続すべきだ」は10.3%にとどまった。
能登半島地震の政府対応は、「評価する」29.6%(前月比2.4ポイント減)、「評価しない」37.6%(同2.9ポイント増)だった。
内閣を支持しない理由(複数回答)は「期待が持てない」36.9%がトップ。「政策がだめ」26.8%、「首相を信頼できない」25.1%と続いた。支持する理由(同)は「他に適当な人がいない」8.4%が最も多かった。
政党支持率は自民党が首位で、立憲民主党4.1%(前月比0.6ポイント増)、公明党3.6%(同0.5ポイント増)、日本維新の会3.3%(同0.5ポイント減)の順。23年ぶりにトップが交代した共産党は0.5ポイント増の2.4%だった。以下、れいわ新選組0.9%、国民民主党0.4%、社民党0.3%、参政党0.3%で、教育無償化を実現する会はゼロ。「支持政党なし」は64.7%。
調査は全国18歳以上の2000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は59.1%。(2024/02/15-16:31)
Kishida Cabinet's Support Rate Hits New Low of 16.9 Pct: Jiji Poll
Public support for Japanese Prime Minister Fumio Kishida's cabinet fell to 16.9 pct in February, marking a new record low for his cabinet since its launch in October 2021, a Jiji Press opinion poll showed Thursday.
The figure was also the lowest for a Liberal Democratic Party-led administration since the party returned to power in December 2012.
The approval rate dropped 1.7 percentage points from the previous month, while the disapproval rate climbed 6.4 points to 60.4 pct, exceeding the 60 pct mark for the first time since May 2020 under then Prime Minister Shinzo Abe.
The approval rate for the Kishida cabinet stood below the key threshold of 30 pct for the seventh straight month, signaling that the administration is in the "danger zone."
The dismal result is believed to be mainly due to a high-profile political funds scandal within the LDP.
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