2023.10.19 07:09Nation

反撃能力保有「丁寧に説明」 南西有事の避難、地元と連携―木原防衛相・新閣僚インタビュー

 木原稔防衛相は18日、時事通信などのインタビューに応じ、反撃能力(敵基地攻撃能力)が抑止力として有効と改めて説明し、国民理解の醸成に努める考えを強調した。南西諸島防衛を巡っては、地域住民の円滑な避難のために、自治体などとの連携向上を図る方針を示した。主なやりとりは次の通り。
 ―野党を中心に反撃能力の保有に疑念がある。
 近年、わが国周辺で質量共にミサイル戦力が著しく増強され、既存のミサイル防衛網だけで完全に対応することは難しくなりつつある。反撃能力の保有を含め、防衛力を抜本的に強化することで、わが国に対する武力攻撃の可能性を低下させることができる。さまざまな機会を捉えて丁寧な説明に努めていきたい。
 ―南西諸島防衛の重要性をどう考えるか。
 防衛体制の強化は、力による一方的な現状変更の試みを決して許容しないとの意思を示し、国民の安全につながる。離島住民の避難は、船舶か航空機に限られる。政府全体として官民の輸送手段確保などを行う。地方自治体や民間企業、関係機関との連携向上に努めていく。
 ―防衛力強化のための公共インフラ整備で、港湾や空港が攻撃対象となる可能性は。
 空港、港湾の整備は自衛隊の機動展開や国民保護の実効性向上に資する。わが国への攻撃の可能性を低下させる。自衛隊のみならず関係機関や自治体による国民保護の措置を一層効果的に行うことが可能となり、避難を円滑に実施できる。
 ―自衛隊員のなり手不足が指摘されている。
 強い危機感を持って対応しないといけない。防衛力の中核は自衛隊員だ。人材の採用から育成を含む隊員の「ライフサイクル」全般に着目した取り組みが必要になる。ハラスメント防止、処遇向上や生活・勤務環境改善を通じ、全国の若者から選ばれる組織にすることが重要だ。(2023/10/19-07:09)

2023.10.19 07:09Nation

INTERVIEW: Owning Counterattack Capabilities Effective as Deterrence


Japanese Defense Minister Minoru Kihara finds it effective for Japan to possess counterattack capabilities in deterring a missile attack by another country in East Asia.
   "It's getting difficult for our existing missile defense system alone to cope with significant growth of missile forces in nearby areas in recent years in terms of both quality and quantity," Kihara said in an interview last week.
   "The possibility of our country being attacked can be reduced by strengthening its defense power drastically, including possessing counterattack capabilities," the minister stressed.
   Kihara expressed his intention to explain to the public on a variety of occasions the importance of Japan having the capabilities of striking enemy bases.
   He also underscored the need to strengthen the defense system for the Nansei Islands, which stretch from Kagoshima Prefecture toward Taiwan, to clarify the country's determination not to allow any attempt to change the status quo unilaterally by force.

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