ラグビーW杯、国歌で歓迎=動画で練習、イベントも-元日本代表主将が発起人
ラグビーワールドカップ(W杯)開幕を前に、出場国の国歌を歌うことで訪れる選手らを歓迎するプロジェクト「スクラムユニゾン」の活動が広がっている。発起人で元日本代表主将の広瀬俊朗さん(37)は「国歌はその国について学ぶいいきっかけになる」と話す。
スクラムユニゾンは広瀬さんが発案し、音楽家の村田匠さん、歌手の田中美里さんらが賛同して始まった。動画サイト「ユーチューブ」には、村田さんたちがユニホーム姿で各国の国歌や、国歌に代わる「ラグビーアンセム」を歌う動画が公開されており、歌いやすいよう画面下にカタカナとアルファベットで歌詞が表示されている。各地でイベントを開いて歌唱指導などをしており、一般からの動画投稿も募っている。
東京・丸の内で5日に開かれたイベントは、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者を支援するプロジェクト「チャレンジJ9」との共催だった。いずれも広瀬さんが発起人に名を連ねており、参加したALS患者の男性は文字盤を使って「皆さんとご一緒できてうれしいです」と話した。
この日はカナダと南アフリカの国歌について、村田さんが歌詞の成り立ちや歌い方などをユーモアを交えて説明。約30人の参加者が歌詞カードを見ながら練習を繰り返し、最後は全員が起立して見事に歌い上げた。
千葉県八千代市の主婦(52)は「よその国の国歌を歌うなんて考えてみたこともなかったけど、相手国をリスペクト(尊重)するところがすごくラグビーらしい」と話した。
W杯の盛り上げ役であるアンバサダーも務める広瀬さんは「海外では試合があると選手やファンが大声で国歌を歌っていて、雰囲気が素晴らしい。ぜひW杯で出場国の国歌を歌ってほしい」と期待を込めた。(2019/09/14-15:07)
Japan Welcomes Rugby Teams with National Anthems
A project to welcome visiting rugby players and others by singing their national anthems is spreading in Japan, ahead of the opening of the 2019 World Cup on Friday.
"National anthems are a good opportunity (for people) to learn about the countries," Toshiaki Hirose, 37, the founder of the Scrum Unison project and a former captain of the Japanese national team, said.
After Hirose came up with the idea, the project kicked off after endorsements mainly by musician Takumi Murata and singer Miri Tanaka.
Videos of Murata and others wearing rugby kits and singing national anthems and rugby anthems, which can substitute for national anthems, have been posted on YouTube.
The videos also include anthem lyrics written in alphabetic letters and "katakana" Japanese characters at the screen bottom for people to sing along.
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