高級おもてなしが人気=リッチな観戦、富裕層らに-ラグビーW杯
高級な食事や元選手による解説など、リッチな「おもてなし」を楽しみながら大型スポーツイベントを観戦できる「スポーツホスピタリティー」が人気を博している。ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会では、4000万円以上もする商品が完売。販売する企業は「東京五輪も控え、新しい観戦スタイルとして日本に定着させていきたい」と話している。
ラグビーの国際統括団体から委託を受け「ホスピタリティーパッケージ」を販売するSTHジャパン(東京都新宿区)によると、最高価格の「ウェブエリス・スイート」は1人約200万円で、20人以上から利用できる。特設会場の専用個室での食事や特別席での観戦が可能で、横浜国際総合競技場で開催される7試合全てに参加できる。
同パッケージは約10種類で、決勝戦などの観戦に加え、選手と共に受賞式に参加できる商品もある。同社によると、購入申し込みは海外からが3割、国内が7割。富裕層の熱烈なラグビーファンが友人らと購入したり、企業が商談や社内褒賞用に買ったりするケースが多いという。
観光について調査・研究するJTB総合研究所によると、ラグビーW杯は開催期間が6週間と長く、長期休暇を楽しむ欧州の高所得者などに人気が高い。スポーツホスピタリティーは欧米ではビジネスモデルとして既に確立しており、同研究所の担当者は「日本でも一定程度の市場規模があると証明された」と語る。
STHジャパンは、2020年東京五輪のホスピタリティーパッケージも、近く販売を開始する。価格は1人当たり9万円から635万円まで。販売を委託する五輪組織委は「高価格と低価格でめりはりをつけることで、若者など多くの人が参加できる狙いがある」と話している。(2019/09/17-13:31)
Sports Hospitality Packages Proving a Winning Formula in Japan
Sports hospitality packages enabling people to view marquee sports events while enjoying luxury services, such as fancy meals and commentary by former athletes, are gaining popularity among wealthy people in Japan.
For the 2019 Rugby World Cup, set to open Friday in Japan, a product priced at more than 40 million yen was sold out.
"We want to help the new style of enjoying sports events become rooted in Japan, especially in the run-up to the 2020 Tokyo Olympics and Paralympics," an official at a company that offers such services said.
STH Japan K.K., based in Tokyo, is commissioned by the international rugby organizing group to sell hospitality packages.
The most expensive product for the 2019 Rugby World Cup offered by the company is priced at about 2 million yen per person. The product, available for groups of at least 20, allows people to have meals in dedicated individual rooms and watch all seven games to be held at Nissan Stadium in Yokohama, south of Tokyo, in special seats.
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