戦術組み立て悔やむ=日本、五輪最終予選へ―世界女子カーリング

【議政府(韓国)時事】カーリング女子の世界選手権(韓国・議政府)で、フォルティウスの選手で構成する日本は来年のミラノ・コルティナ五輪出場枠を獲得できなかった。4勝8敗の9位で1次リーグ敗退。選手らは大会を通した戦術の組み立て方を悔やんだ。
世界選手権や五輪は専用施設ではなく、スケートなどで使用する「アリーナ」での開催が一般的。外気や観客の状況によって刻々と変化する氷の状態を読むのが難しく、繊細だ。1次リーグは12試合の長丁場。スキップの吉村は、氷の特徴をつかめていない大会序盤から「難しいことをやり過ぎた」と反省した。
初戦の韓国戦、第3戦の中国戦などは前半にビッグエンドをつくられ、僅差で敗れた。得失点に直結する吉村のショット成功率は今大会、78.3%と低迷。コーチ席から見詰めた五輪3大会出場の小笠原歩さんは「ショット選択の最適解だったのかというところで、こっちの方がいいかもしれないというのが毎試合あった」と振り返った。
フォルティウスは最新のチーム別世界ランキングで8位。吉村は今大会の上位チームとの差について、「技術的に劣っているとは感じていない。どう戦っていくのか、作戦の強度を見直さなきゃいけない」と分析した。
日本は残り2枠の五輪切符を懸け、8チームで争う12月の最終予選(カナダ)に回る。フォルティウス、ロコ・ソラーレ、SC軽井沢クによる9月の五輪代表候補決定戦で、勝ったチームが日本代表として出場する。道のりは険しいが、吉村は「五輪への歩みは続いている。次に向けて準備したい」と切り替えた。
[時事通信社]
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