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2025-03-22 12:02スポーツ

ジョージ・フォアマンさん死去、７６歳＝元世界ヘビー級王者、伝道師―米

ベルトを手にポーズを取るジョージ・フォアマンさん＝２０１８年、メキシコ市（ＥＰＡ時事）
ベルトを手にポーズを取るジョージ・フォアマンさん＝２０１８年、メキシコ市（ＥＰＡ時事）

　【ロサンゼルス時事】プロボクシングの元世界ヘビー級王者ジョージ・フォアマンさんが２１日、死去した。７６歳だった。ＡＦＰ通信などが報じた。現役時代から米テキサス州ヒューストン郊外の教会で、キリスト教の伝道師としても活動していた。
　１９６８年メキシコ五輪のヘビー級で金メダルを獲得し、６９年にプロデビュー。「象をも倒す」と評された桁違いのパンチ力を誇り、７３年１月にはヘビー級世界王者ジョー・フレージャー（米国）を破り、無敗のまま２４歳でヘビー級世界王座に就いた。
　７４年には、ベトナム戦争の兵役拒否によるライセンスの剥奪から復帰したモハメド・アリ（米国）とコンゴ（旧ザイール）のキンシャサで対戦。圧倒的優位の下馬評の中、８回ＫＯでプロ初黒星を喫し、防衛に失敗。アリの勝利は「キンシャサの奇跡」とたたえられた。その後は思うような結果を残せず、２８歳だった７７年に１度引退。「神の声を聞いた」という神秘的な経験をきっかけにキリスト教の伝道師に転じた。
　教会や併設する青少年のためのスポーツ施設を運営していたが、資金難に陥り、金策のため８７年に１０年ぶりの現役復帰。９４年にはヘビー級世界王者のマイケル・モーラー（米国）を破って、２０年ぶりに王座を奪回。４５歳での世界王座獲得は、全階級を通じての最年長記録（当時）だった。
　９７年１１月の試合を最後に引退を表明することなく競技から離れた。戦績は７６勝（６８ＫＯ）５敗。　
［時事通信社］

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