進化版「人間洗濯機」お披露目=万博大阪館、知事が体験―府・市

大阪・関西万博で大阪府・市が出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」の内覧式が23日、行われた。館内では、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の技術を用いた心筋細胞シートや、来場者の健康データを基にアバター(分身)が生成される体験型エリアなどを報道陣に公開。55年前の大阪万博で注目を集めた「人間洗濯機」の進化版もお披露目され、吉村洋文知事が実際に体験した。
パビリオンのテーマは人の生まれ変わりなどの意味を込めた「REBORN(リボーン)」。鳥の巣をイメージした外観が特徴で、館内にはDNAの構造を模した柱が3本立ち、開放的な空間が広がる。「いのち」や「健康」を軸に、未来を体験できる技術などが展示されている。
55年前の人間洗濯機は、カプセル内に入ると自動で洗浄から乾燥までしてくれることが話題となった。この日お披露目された「ミライ人間洗濯機」は体を洗うだけでなく、センサーが心拍数などを把握し、心身の状態に応じた映像と音楽を流して「心も洗う」とされる。体験した吉村氏は「気持ちいいしリラックスできた」と笑顔で話した。
この後、会場内で同パビリオンの開館式が開かれ、企業関係者ら約400人が出席。式典後取材に応じた吉村氏は「未来を旅できるパビリオンになれば。『大阪の技術ここにあり』ということを世界に知らしめたい」と述べた。



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